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元甲子園球児の経験談!推薦無しで強豪校に行くのをオススメしない理由

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今年も夏の甲子園が終わったので高校野球ネタを書いてくよ!

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実はボクは甲子園経験者だ。

超が付くレベルの強豪校出身だ。

もう何年も前の話だけど。

ただ1つ残念なのは補欠だったということ。

ベンチに入れるだけすごいと言う人もいるがやはり試合に出るのと出ないのでは雲泥の差がある。

今日は「推薦無し、一般入部で強豪校で野球をやること」について経験談とボクなりの思いを書いていきたい。

野球に限らず他のスポーツにも重なることが多いと思うので、スポーツ強豪校を目指してる学生、その親御さんたちにも是非見てほしい。

 

 

推薦無しで強豪校に行くのをオススメしない理由

 

やっぱり野球少年なら甲子園に憧れるよね。

ボクも甲子園に憧れて強豪校に入ったんだけど。

想像していた以上に色んな意味で厳しい世界だったね。笑

ボクは運良く甲子園に出場できてベンチ入りもできたけど、それでもあまり推薦無しで強豪校に行くことをオススメしない。

 

3年が引退するまでは野球ができない

 

もうね、これ本当に辛いよ。

その学校にもよるし自分の実力にもよる。

ボクの母校がたまたまそうだったのかもしれないし、今は時代も変わってきてるから違うかもしれないけど、たぶんそんなに大きくは違わないんじゃないかな?

3年が引退するまでは1年の一般組はただシゴかれるだけ。

グラウンドにすら入れてもらえず、グラウンドの外でずっと走らされたり、腕立てやスクワットなど辞めさせるためにめちゃくちゃキツイことをやらされる。

あっボクはもちろん一般組だよ。

ボクの時は最初一般組は50人ぐらい入部したけど1ヶ月経ったら10人になってた。

ちなみに推薦組が10人だったので最終的にボクの代は20人だ。

覚悟のできてないやつはやめちゃうんだよね。

ボクは野球しに行ってるのに野球の実力すら見せずに辞めるのだけは絶対に嫌だったからなんとか耐えたよね。

これに関しては当時のあいつらに言いたい

「そんな簡単に辞めんなよ-_-」

中にはめちゃくちゃバッティングのいい走れないデブとかいたなあ。もったいない。

でもこのくらいのことはわりと想定内だったかな。

想定外だったのは3年が引退するまでは1年は自主練が禁止だったこと。

全体練習に入れてもらえないのに自主練できなかったら野球できねーじゃねーか!!

 

3年が引退してもやっぱり野球できない

 

3年が負けて新チームになる。

やっと野球ができる!と、ちょっとは期待したが甘かった。

シゴキこそ全体の2割ぐらいになったものの全体練習では球拾いと練習の手伝い。

1年の推薦組は練習してるけど一般組はただの雑用係だ。

しかし!唯一練習できる時間がある。

それは自主練だ!3年が引退して1年の自主練が解禁されたのだ。

野球大好きで純粋なぼんた少年は朝の自主練に向かうが甘い希望はすぐに打ち砕かれる。

そう、1年の一般組は自主練に行っても雑用係なのだ。

当然自主練には先輩も来てる。

1年の一般組は先輩の自主練の手伝いをさせられるんだ。

しかも先輩たちは推薦組には一切頼まずにワザと一般組に手伝いをさせる。

結局一般組には自主練も全体練習も関係ないのだ。

もはや野球部ではなく、雑用部と呼んだ方がいいレベルだ。

 

 

最上級生になっても練習量が少ない

 

そんな無駄な時間が過ぎ去り、一個上の代が早々に引退して、最上級生になる。

よし、やっとボクの時代が来た!

とは全く思わなかった。

そう、高校に入ってから2年の8月まで何も成長していないのはわかっていた。

まさにアメリカに行ったスラムダンクの谷沢状態だ。

自分で言うのもなんだけどもちろんそれなりのポテンシャルは持ってるつもりだった。

中学の時にはそれなりの高校から何校か推薦もあったし、地元じゃ1番上手かった。

だが僕は家から近いというだけの理由で高校を選んでしまったのだ。

まあさすがに体力的には成長してるが野球のレベルは中学時代の方がうまかったんじゃないのかというレベルだ。

そしてボクがほとんど練習できなかった1年4ヶ月の間に推薦組の連中はどんどん上手くなっていた。

そりゃ当然ですよ。
練習もして試合にも出てるやつに練習すらまともにさせてもらえないやつが勝てるわけないよね。

ボクが一番言いたいのはここ!!

実質2年4ヶ月しかないのに1年4ヶ月は野球部なのにほぼ野球をしてないんだ。

高校生っていう1番伸びるはずの1番大事な時に野球ができないんだ。

もう意味わかんないよね。

同じ金払って「部活動」をしてるのに練習すらまともにさせてもらえない。

日本の部活システムどーなってんだよ。

ボクも流石にここまでとは考えてなかった。

最上級生になったらなったでもう推薦組(下級生含む)でほぼレギュラー固定されちゃってるわけ。

例えばレギュラー組がバッティング練習で30球打てるとしたらボクらなんか5球とかだよ?

ノック受けてて1回エラーしたらノックから外されるんだよ?

ノックだよ?練習だよ?練習でエラーしちゃダメってもうマジで意味わかんないよね。

 

金がかかる

 

そんな状況でも元々ポテンシャルの高かったボクはなんとかギリギリメンバー入りする。

そこで出てくるのが遠征だ。

強豪校は色んなとこに遠征して強いチームと練習試合をする。神奈川、宮城、大阪、沖縄、愛知などに行って高校野球と言えばここ!というような名だたる強いチームとばかり練習試合をする。

ギリギリメンバーに入ったボクももちろん遠征について行く。

ほぼ試合には出ないし、出ても1打席だけとかなのに。

ここで出てくるのが遠征費問題だ。

強豪校の場合、自分たちで払う部費の他にOBからの寄付がある。

甲子園に出る出ないに関わらずそれなりの寄付が集まるんだ。

ある程度はそこで賄うんだけど、どうしても都度ちょいちょい徴収される。

ウチは裕福ではなく無理して私立に入ったからいつも親には申し訳ない気持ちでいっぱいだったなあ( ´△︎`)

それでもボクはなんとか甲子園に出れたからまだ報われたけどね。

親からしたら補欠でも息子が甲子園に出たってことは誇りらしい。

 

推薦無しで強豪校に行くのをオススメしない理由まとめ

 

・推薦組とはそもそもスタートラインが全然違う

・全然練習出来ない

・練習量にも差がある

・野球が楽しくない

・金がかかる

・理不尽なことが多すぎる

・完全なる不平等

色んなこと思い出しながら考えて記事書いてたけど、1番思うのはもっと野球やりたかったなってこと。

強豪校にもわりと自由な学校もあれば1年から練習できるところもある。上下関係があまりない学校もあるだろう。

ただ甲子園に行きたいからって理由で進路を選ぶのは考えてほしい。

事前にしっかり調べてほしい。

特に未だに時代錯誤の根性野球をやってるような学校は本当にオススメしない。

ただ推薦もしくは特待生で優遇されるのがわかってるなら強豪校に行くのは否定しない。

もちろんチャレンジ精神も否定しない。

「甲子園に出る」ことに関してはもちろん色んなメリットもある。

その辺はまた別の記事にしようと思ってる。

今回はネガティブなことしか書いてないけど、この記事が少しでも誰かのお役に立てれば。

やっぱり人生は自分が主役なんだから補欠なんてつまんないよ!

ではまたっ!